40代 2児の父 東京在住のいろいろブログ

いまさらですが、ブログ初めました。備忘録です。

海外(アメリカ)に自分の姓が婚姻によって変わったことを証明する手続きって大変

先日から書いている通り、私は、アメリカのオンライン大学、University of the Peopleに入学することを決意しました。

papa-tokyo.com

 

私は、日本の高校卒業後、アメリカに渡り、アメリカの大学へ通っていたのですが、諸事情により、数年で日本に帰国。いわゆる高卒です。

よって、学士号をとるためには、高校卒業証明書を提出する必要があるのですが、これがなかなか大変な作業だったので、メモとして残しておきたいと思います。

私は、25歳で結婚。これも諸事情により(たいした理由ではないです)、妻の姓に変更しました。仮に山田太郎から鈴木太郎に変わった、ということにしておきます。

私が高校卒業したときは、結婚前なので、山田太郎。なので、卒業証明書は、山田太郎として発行されます。

幸い、私の高校は英語での証明書を発行していただけたので、戸籍抄本(個人事項証明)を発行してもらい、それを持って、私の姓が変わったことを高校の事務局で証明し、本人が発行申請を出してますよー、という証明をして、卒業証明書を発行してもらいました。

まぁ、実際にはこれだけでもちょっとした一苦労でした。というのも、私が今住んでいる区と本籍のある区は異なるので、コンビニですぐに発行してくれないんですよね。本籍地以外に住んでいて、コンビニで戸籍を発行する場合は、事前登録が必要なのです。この事前登録が、コンビニでもできる、というのは、とってもありがたいのですが、

  • 区役所が開庁している時間のみ申請可(要は、平日の9時から17時)
  • 審査に1週間ほど要する

という、意外にも時間に制約されることには驚きました。

私は急いでいたので、1週間も待つことができず、区役所の出張所まで出向いて発行してもらいました。そして、その足で高校の事務所まで(実に27年ぶり!)。

郵送で英文での高校卒業証明書を送ってもらい、さて、これをどう、アメリカの大学に提出するか。

 

(1)英文の高校卒業証明書に、「結婚で姓が変わりました」と自分で説明を入れる
--> NG

「私は、結婚により、姓がYAMADAからSUZUKIに変わったため、証明書は当時の名前のYAMADAのままです」

と、一文を、卒業証明書に添えて(実際には、証明書をスマホで撮影し、その画像に、英文で上記の一文を添えました)、大学のウェブサイトにアップロードしました。

それから数日後、大学の事務局から下記の内容のメールが。

Please note that your documents have not yet been processed to completion as "the name on your document does not match the name on your application. Please submit an official document that explains the name discrepancy (i.e., Change of Name Affidavit, marriage certificate, Government ID), etc.

 

まぁ、そりゃそうですよね。私が、そんな一文を書いたところで、何の信用もありません。姓が異なる理由を公式なドキュメントで説明してくれ、とのこと。

 

(2)戸籍抄本を英文に翻訳して、姓が変わったことを説明
--> NG

戸籍抄本であれば、公式なドキュメント。しかし、高校の事務局に提出してしまったため、手元にありません。再度発行しなければならないのですが、すでにコンビニ発行の申請が通っていたので、近所のコンビニですぐに発行できました。しかも10円。窓口だと450円もかかったのに!電車代も入れると1000円はかかったかも。となると、コンビニ発行だと1/100の料金!これは凄いぞ!いろいろ言われてるけど、マイナンバーはほんと便利です。

さて、無事発行はできたのですが、この公式ドキュメント、日本語しかないのです。ならば、自分で英訳するか。ということで、区役所が提供している翻訳テンプレートを使用して、自分で翻訳しました。いたって簡単です。

こんな感じ。

戸籍抄本を自分で翻訳

戸籍抄本を自分で翻訳

これをアップロードしました。

そして、大学事務局からまたもメールが。

Please note that your documents have not yet been processed to completion as "the name on your document does not match the name on your application. Please submit an official or Notarized translated copy of submitted document (Family Registration)in English that resolves the name discrepancy or any other supporting document.

はぁ。そうですよね。。私が翻訳したところで、なんの証明にもならない。「submit an official or Notarized translated copy」とあるので、公式に翻訳されたものか、公証人によって証明された翻訳を提出せよ、とのことでした。

 

(3)自分で翻訳した戸籍抄本のアメリカ大使館で公証してもらう
--> OK!

さて、公証をどこでしらもうか。最近はオンラインで公証を代行してくれるサービスも多々あるようなのですが、数万円もかかりますし、時間も1週間とかかかる。すぐに公証してくれるとことろはないのかな、、、と調べたところ、アメリカ大使館でそのサービスを行ってくれる、とのことでした。金額は$50。大使館に行く面倒はあるけど、片道1時間もかからないし、ここしかない!と早速、予約を入れました。
※大使館での公証は、必ず予約が必要です。最初、予約をしようと思ったら、1カ月先まで埋まっていたのですが、次の日見たところ、キャンセルが出たのか、翌日の朝なら空いている、とのことで、速攻予約しました。急いでいる人は、随時、ウェブサイトをチェックするといいと思います。

 

大使館での公証はいたって簡単です。予約した時間に、プリントした予約メール、パスポート(英語で書かれている本人証明が良いと思います。他の方が、免許証を出したところ、パスポートを出して、と言われてました)、戸籍抄本と自分で翻訳した戸籍抄本の翻訳を持って行きます(ノートパソコンは持ち込み禁止なので、近くのコインロッカーに預けたほうがいいです)。

窓口は日本人の職員の方でしたが、公証の承認は、アメリカの職員の方でした。

手続きは10分程度。窓口に呼ばれ、職員の方が、手を挙げて宣誓するように言います。この翻訳はあなたが書いたのですよね?的なことを言われ、YESと答えます。あの、アメリカの映画やドラマで見かけるようなシーンです。

手を挙げて宣誓

手を挙げて宣誓

そして、戸籍抄本と翻訳をホッチキスのようなものでガッチャンコされ、翻訳部分に、領事の方のサインとアメリカ大使館のハンコがおされ、公証は終了。

 

早速、スマホで撮影し、大学のウェブサイトにアップロード。

今回は数日待たずに、数時間以内に下記の返信がありました。

Thank you for sending the required documents for proof of high school and/or Bachelor's Degree completion. Your documents have been processed, and you’re one step closer to earning your degree!

おーーー、よかったーーーー。最初から、ちゃんと公証してもらうべきでしたね。

 

私は、今まであまり姓を変えて困ったことはなかったのですが、海外に提出書類はなかなか面倒だなと痛感しました。