秋は、受験生や親たちが、そろそろ本気で動き出さなければならない時期です。
私の娘も、中学3年生。高校受験に向けて、4月から塾に通っているものの、都内の私立校、都立高の多さに、びっくりしています。こんだけ学校が多いと、親も子供も、迷ってしまう。学校側も、受験生をお客様扱いしていて、親子を招待して学校見学や説明会を開催。冷たい飲み物や学校の名前が入ったグッズを配ったり。なんだか、どっかの展示会でも来たような気分になります。どこの学校も、これからはグローバルだ!英語だ!個性だ!と同じことばっかり言ってるし。そんな先生たちは、没個性な感じで、なんだかなぁ、と思ってしまいます。
(かくいう私も、東京生まれ、東京の私学の高校に通っていました。いろいろ選べるのはありがたいと、当時は思っていたのですが、、、)
先日、ママ友が、子どもが指定校推薦で某大学に受かった!と大喜びしていました。それは素晴らしいこと!と私も思ったのですが、どこの学部ですか?と聞いたら、よくわからない、と一言。某大学、の大学に受かってればそれでいい、ということなんだと思います。
話を聞くと、(高校によるとは思うのですが)指定校推薦は、そこそこ名の知れた有名大学の、人気のない学部のみに入れる、と言っていました。
私はそこに関しては特に気になりませんでした。なぜなら、学びたいこと、気になることがその学部であれば、一般入試で入るよりも、心も経済的にも負担なく済みますので。
でも、ほとんどの親子がそんなことないようで、、、。とにかく、そこの大学に入ることが目的、とのことです。
今どき、そんな人がいるんだ!と驚きましたが、ほとんどの人がそういう考え方のようです。
そして、私が恐ろしいと思ったのは、その学部が、自分のやりたいことなんだ、きっと自分に合ってるんだ、と子供が思い込んでしまうこと。
本来であれば、興味あること、やりたいことが先にあって、それに対して、この大学のこの学部、と思うのですが、提供されたものに対して、自分のやりたいことを合わせて行くと、自分が本来やりたいことを見失うし、自分でコントロールできる人生ではなくなってしまうのではないか?と思うのです。
それが幸せな人生なんだ、というのであれば、それも一つの考え方なのですが、私は自戒を込めて、もっとワガママに、好きなように、自分の人生を歩んでもいいのでは?と思います。
指定校推薦、いい制度でもあるけれども、ある意味、将来を狭めてしまう可能性もある制度だなと感じました。